関節の仕組み



骨と骨が相対している部分を関節と言い
その骨の先端を覆っている軟骨は
骨と骨の摩擦を防いで動きを滑らかにし
骨への衝撃を緩和する働きを担っています。

軟骨が無ければ関節を少し動かすだけでも
骨と骨がぶつかり合い、磨り減ってしまいます。

骨は「コラーゲン」と「カルシウム」でできており
中には神経と血管が通っています。

軟骨は「コラーゲン」と「プロテオグリカン」と「水(関節液)」の3つからできており
神経と血管は通っていません。

軟骨はプロテオグリカンでできたスポンジ状の組織になっています。
このスポンジ組織に関節液が充分に染み込んていると
乳白色で、クッションのように柔らかく、弾力性を持っています。

仕組みとしては、例えば歩く時に右足に圧力がかかると
右膝の軟骨から「ヒアルロン酸」を主成分とした関節液が押し出され
押し出された関節液が軟骨の表面を濡らして動きをスムーズにしてくれます。

逆に圧力がなくなると、出ていた関節液を軟骨が吸い込みます。
プロテオグリカンが多いほど、沢山の関節液を含むことが出来るので
動きも滑らかでより多くの衝撃を吸収してくれるのです。
 



関節、特に膝が痛む原因は
骨の異常、神経の異常、軟骨の異常に分けられます。

その中でも、グルコサミンが関係しているのは軟骨の異常です。

関節を滑らかに動かしながら衝撃を吸収してくれるはずの軟骨ですが
年齢や極度の圧力などにより減少、破壊されてしまいます。

軟骨、つまりプロテオグリカンが減少すると
関節液を保つことがでないために関節の動きを滑らかにすることができなくなります。

関節液が減った軟骨は弾力性や柔らかさを失い
表面も凸凹としてしまいます。

衝撃を吸収することもできず、一部が小片となって欠けてしまったり
骨が露出して骨と骨とがぶつかり合い、神経にさわって痛みが生じます。

骨や神経に問題がないのであれば、痛みが生じた時点で
既に軟骨に異常が起きていると考えられます。



軟骨異常による関節痛で一番怖いのは、変形性関節症です。

では、変形性関節症とは一体どのような症状なのでしょうか。


関節は、加齢や異常な圧力などにより軟骨に異常が起きると
骨が露出してしまい骨同士がこすれて痛みが生じます。

体はそれを回避するために軟骨を修復しようとしますが
正常な状態に戻すことはできず、周囲の負担のかかっていない箇所に
異常軟骨として増殖してしまい、関節を変形させてしまいます。

これらの変化によって関節内の組織が炎症を起こし
関節液の過剰滞留がおき、大きな痛みを伴います。

よく「膝に水が溜まる」というのはこの状況です。
 



一度磨り減って変形してしまった関節は
もとの健康な状態に修復することが難しいとされています。

そのため、変形性関節症の治療は関節を根本から治すと言うより
痛みを取ったり、関節の機能低下を抑制するということを目的にしています。

一般的には内服薬として
非ステロイド系の投与
非ステロイド系の塗り薬
ステロイド剤やヒアルロン酸ナトリウムの関節内投与
サボーターなどの装具療法
レーザー療法や人工関節
などの手術があります。

ステロイドは抗炎症作用が高く、痛みを緩和してくれますが
免疫機能の低下、骨組織への影響などの副作用があり
非ステロイド系も継続すると吐き気や下痢、腹痛などの副作用が見られます。



変形性関節は一般的に「一次性」のものと「二次性」のものに分けるられます。

明確に原因が特定できないもの
例えば年齢による筋肉の衰えや肥満、過剰な刺激などが重なり合って
関節への負担となり、軟骨が磨り減って発症するのが「一次性変形性関節症」。

一方、明確に原因が特定できるもの
例えば怪我や病気などが原因となって発症するのが「二次性変形性関節症」と呼ばれます。

一次性変形性関節症の主な要因として考えられているのは
加齢、筋肉の衰え、過度な肥満、関節に負担のかかる運動の習慣、O脚や偏平足などです。

また、50代以降の一次性変形性関節症患者は、女性が男性の2倍近くにもなり
男性に比べ女性の方が一次性変形性関節症になりやすいと考えられています。